日本人が最もクリエイティブになる季節、秋。

遅ればせながら、

今年何かと話題になった「あいちトリエンナーレ2019」を覗いてきました。

 

名古屋市と豊田市の4つのエリアで開催される、3年に1度の国際芸術祭。

滞在時間の関係で全部回れなく悔しいおもいをしましたが、

それでも十分見応えがありました。

 

個人的にインパクトが強かったのが、パンフレットの表紙にもなっていた

「孤独のボキャブラリー」ウーゴ・ロンディローネ

部屋に入った瞬間のギョッとする感じ。

人間に魂が入っていない、屍を見たような気になるからなのか..

ある一日、家の中での孤独な振る舞いを表現しているそう。

 

「Portrait of a woman passing by」タニア・ペレス・コルドヴァ

 

7つのオブジェのインスタレーションですが、

おや、オブジェと同じ柄の服を着た女性が熱心に作品を見ている..

偶然かな、それともこの作品の大ファンか、とモヤモヤしていたら

どうやら彼女はこの作品のパフォーマーのようで。

どんな雇用形態なんだろう..笑

 

アーティストそれぞれの展示スペースがとても広く

大胆で刺激的な作品で楽しませてくれます。

 

ちなみにトリエンナーレの作品は基本的に撮影がOKで、

作家名・作品名を明記することを条件に

ブログ・SNS等、インターネットで発信することも可能とのことです。

そういう時代ですね。

撮影に命をかけているような一般の方がいて、ちょっと怖かった..

 

騒動のあった「表現の不自由展・その後」の影響をうけて

作品の展示を途中から取りやめたアーティストの方もいたり

芸術とは何かということを改めて問いかけられている気がしました。

 

それがメディアを通してネガティブに広まるのではなく

みんながもっと芸術を愉しむきっかけにでもなったらいいのになと

思うのでした。