先日、150億をかけて再現された名古屋城の本丸御殿を一目見ようと名古屋まで遠征してきました。
1945年(昭和20)の空襲で失われたものを史料をもとに忠実な復元が出来たようです。

障壁画の復元模写作品は顔料、材質などを科学的に分析し、江戸時代の絵師たちの伝統的な画法に則って緻密に復元した作品になっているようで、当時の彩と美しさに圧倒されました。

 

本丸御殿とは
徳川家康の命によって建てられた、尾張徳川家の城・名古屋城。その一角をしめる本丸御殿は、尾張藩主の住居かつ藩の政庁として1615年(慶長20)に完成しました。御殿の内部は障壁画や飾金具などで絢爛豪華に飾られ、江戸時代の先端技術を注いだ近世城郭御殿の最高傑作とたたえられるほどでした。
1930年(昭和5)には、城郭では天守閣とともに国宝第一号に指定。建築・絵画・美術工芸史にその名を刻んだ本丸御殿でしたが、1945年(昭和20)、空襲により残念ながら焼失し、永らく復元が待ち望まれてきました。
幸いなことに、江戸時代の図面や記録、昭和戦前期に作成された実測図、古写真などが残されていたため、2009年(平成21)から復元工事を開始。第一級の史料をもとに、他では類を見ない正確さで忠実に復元を進めてきました。2018年(平成30)には、江戸幕府将軍家光の宿泊のために建造された最も格式が高い「上洛殿」や「湯殿書院」が完成し、その優美な姿を公開しています。

参照:https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/guide/honmarugoten/about/