2018年05月17日に神戸で開催されたアクセシビリティの祭典というセミナーに行ってきました。
4年前から5月の第3木曜日に開催されていて今年で4回目だそうです。
ちなみに5月の第3木曜日は「Global Accessibility Awareness Day (GAAD)」といってアクセシビリティの日だそうです。知りませんでしたが色々な日がありますね~。
朝9:30~夕方18:30と1日がかりのセミナーはとても久しぶりです。
10程年前にcssniteというWEBのセミナーイベントで東京まで行った事を思いだします。
※あの頃はなんだかこの業界も盛り上がってたな~と感じます。
さて、今回のセミナーは主に、
- 自治体と制作会社によるセッショントーク
- 視覚障がい者によるセッショントーク
- 聴覚障がい者によるセッショントーク
- アクセシビリティの取り込みの紹介(神戸市にある、しあわせの村の取り組みの紹介)
- インクルーシブデザインや最新アクセシビリティ動向
- 各IT企業によるWEBアクセシビリティの取り組み
- サイボウズ、サイバーエージェントによるセッション対談
といった盛りだくさんな内容でした。各セッションの間にはライトニングトークなども挟まり、AWSとアレクサの技術的な話などもありました。
個人的にはインクルーシブデザインという考え方が勉強になりました。
海外諸国における法整備、そして海外企業(Microsoft)の取組事例など、海外は色々と先をいっているな~という感想です。
インクルーシブデザインとは
高齢者、障がい者、外国人など、従来、デザインプロセスから除外されてきた多様な人々を、デザインプロセスの上流から巻き込むデザイン手法
その他には登壇されていた視覚障がい者の方のお話で、その方のお宅にはGoogleホームが9台あるお話なども面白かったです。やはり声で時間や天気、ニュースといった情報が取得できるのって便利です。
業界の方向性としても、先日あったGoogle I/O 2018での発表など、IoT、AIといった新しいテクノロジーの発達に伴い、Apple、Google、Amazonなど世界の有名企業のプロダクトがアクセシビリティに注力しています。入力インターフェイスの形は物理キーボードから音声へシフトしてきています。実用レベルのアイトラッキングを使ったメガネタイプのデバイスも近い将来出てくるでしょう。
健常者や障がい者、PCやモバイルやスピーカー、腕時計やメガネなど幅広いユーザーや様々なデバイスに対してアクセシブルでマシンリーダブルなコンテンツを提供する事が今後のWEBにとっても大事になってくるのではないかと思った今日この頃でした。