2018年GW連休後半は、寒冷渦の停滞により大荒れだった甲信越地方。
5日になってやっと晴天予報が出たので、関西から比較的楽に移動できる中央アルプス(木曽山脈)に登りました。
空木岳(うつぎだけ)は長野県駒ヶ根市〜飯島町〜大桑村にまたがる標高2,864mの山で、日本百名山の一座です。

『日本百名山』著者の深田久弥は、同書にこう綴っています。「空木、空木、何というひびきのよい優しい名前だろう。もし私が詩人であったなら、空木という美しい韻を畳み入れて、この山に献じる詩を作りたいところだ」。

山名の美しさはともかく、登山口の池山林道終点からは「小地獄」「大地獄」「迷い尾根」など物騒な名前のついた少々ハードな行程となります。雪上テント泊をするつもりでしたが冬季避難小屋が開いたので、ただの重い荷物になってしまいました。

それにしても連休最終日だったからか、百名山なのに下山中2人しかすれ違いませんでした。中でも印象に残ったのは星空でもご来光でも無く、雪渓上に新しい熊の糞が盛られていたことでした。もしここにテントを張っていたらと思うとゾッとしました。

 

 

 

 

 

貸切りの山頂で、御嶽山に沈む太陽を眺めながらゆっくりお酒を飲めたので、来て良かったと思いました。

夜になると無人の小屋は中でも0℃と寒かったけど、八ヶ岳〜南アルプスからご来光がのぼると、麓の水田にキラキラ反射してとても綺麗でした。