先日、ロケ撮影で伊丹へ行きました。
撮影場所は、建て替えられたばかりの伊丹市庁舎のすぐそばでした。
せっかく平日に訪れたので、集合時間まで見学します。

基本設計を手がけたのは、建築家の隈研吾で
伊丹市庁舎も、木材がふんだんに使われた居心地の良い空間です。

伊丹市は酒造りの町として、日本遺産に認定されているので
半被を着た案内スタッフが居ました。

中にあるコンビニは、ICタグを使った無人決済システムが導入されていて、
先進のデジタル技術があり、環境にも配慮された施設です。

伊丹市民がちょっと羨ましくなりますね。

某お洒落カフェのようなスペースもあって、スマート庁舎の名がぴったりです。

外観の特徴となっている木のフィンは、西日よけだそうです。
中で仕事している人には効果があるのかな? 電気代も削減できるのでしょう。
屋上にはソーラーパネルが設置されていました。

玄関を入って、まず目に飛び込んでくるのは、大きな木彫りの動物や人です。
これらは2人の現代彫刻家の作品で、
旧市庁舎建て替えにあたって、シンボルツリーを残して
26本のクスノキが伐採された時に、
木材の有効活用として、作品展示案が採用されました。

長い年月、排気ガスや直射日光にさらされた街路樹は、
自然で育った木材と違って質が均一にならず、加工が難しいそうです。

50年近く、都会の過酷な環境に耐えてきて
突然、芸術作品に変えられたクスノキの気持ちは分からないけど、
過去と未来をつなぐ取り組みは、面白いです。

木彫り作品ならではの魅力に心をつかまれました。

 

自分たちの仕事は、大量生産を前提としたものですが、
いつもユニークな考え方を大切にしたいと思います。