2014年から2024年までの10年間、日本での生活を振り返ると、たくさんの思い出が詰まっています。

 

2014年6月に中国の大学を卒業し、その年の9月29日に日本へと向かいました。行き先は大阪。

初めての海外経験だったので、少し緊張しながらもワクワクしていたのを覚えています。

日本での生活はまず、言語を学ぶところから始まりました。

難波にある語学学校で1年半、最初は「こんにちは」「ありがとう」「すみません」しか言えなかった日語も、少しずつ上達して、ついにはJLPTのN1を取得しました。

試験の日には熱が出てしまい、頭がぼんやりしていたけれど、なんとか合格した時の喜びは今でも忘れられません。

 

留学中は、日本ならではのアルバイト文化にも触れました。

中国ではあまり見かけない、学生時代で勉強と仕事を両立する生活。

ホテルの客室清掃や、家電量販店・ドラッグストアでの販売、さらにはカフェでの接客など、いろんな仕事のアルバイトを経験しました。

そのおかげで、たくさんの友達ができ、日本の文化や生活と中国の違いを肌で感じることができました。そうしているうちに、だんだんと日本という国が好きになっていったのです。

 

2018年には美大の大学院に進学しました。

キャンパスは京都の嵐山の近くにあり、春と秋には本当に美しい景色が広がります。

しかし、生活の基盤が大阪にあったので、通学には往復4時間以上かかる大変な毎日でした。それでも、美しい景色の中を通いながら勉強に励んだあの時期は、振り返ると大変だったけど、とても充実していた時間でした。

 

実は、語学学校で今の夫と出会いました。

私たちはお互いにARASHIが好きで、一緒にコンサートに行ったことで距離が縮まりました。

6年間の交際を経て、2021年に結婚しました。学生の頃から一緒に2匹の猫を飼い始め、社会人になってからは、私たちと猫たちがもっと快適に暮らせるようにと、家を買う計画を立てました。

最初は45㎡の小さなアパートに住んでいたのですが、努力して貯金をして、ついに一戸建ての家に引っ越すことができました。引っ越しや新居のインテリアを考えるのは大変でしたが、それ以上に楽しく、ついに自分たちの生活が安定し始めたと感じています。

これからも夫と猫たちと一緒に、もっと素敵な未来を築いていきたいです(⁎˃ᴗ˂⁎)