先日、ソニーがBD(ブルーレイ)メディアの生産・販売を終了する、という発表がありました。その少し前には、パナソニックも同様の発表を行なっており、国内2大メーカーのBDメディアが店頭から姿を消すことになりました。今すぐBDメディアが完全に無くなるというわけではなく、他社メーカーからも発売されているため、しばらくはそちらで対応するとしても、録画用の円盤メディアが完全消滅するのも時間の問題という気がします。

 

今や時代はサブスク全盛期。映画もドラマもネットで手軽に視聴できるのだから、当然の流れかも知れませんね。とはいえ、ソフト販売がなく、ネット配信もされていない作品も世の中にはまだまだたくさんあるので、映画ファンとしては寂しい限りです。

 

そんな想いを巡らせながら、我が家のライブラリーを整理していると、「あれ?こんなの買ったっけ?」というモノが出てきたりします。その一つが今回は「サンダーバード ブルーレイBOX」でした。そういえば、なんとなくAmazonで買ったような記憶がうっすらと。

 

 

そんな訳なので、当然、まだ一度も観ていません。ならばと、初視聴。本編ディスクが8枚と特典ディスク1枚。第1話から見始めましたが、ただただ感動の一言で、これは片手間に見るものではないという判断に至ったため、今度の長期休暇にイッキ観することに決めました。

 

ということで、簡単に概要だけ紹介。(画像は掲載できませんが、ご了承ください)

 

 

「サンダーバード(原題:Thunderbirds)」は、1965年〜1966年にかけてイギリスで放送された作品。キャラクターをワイヤーで釣って動かす、いわゆる人形劇ですが、背景も含めた細部の作り込みが素晴らしく、今でも色褪せることのない名作です。CG作品やアニメを観慣れた人たちにとってはカルチャーショックかも知れませんね。

 

 

ストーリーは、世界で発生した事故や災害で危機に直面した人々を「国際救助隊」を名乗る秘密組織(メンバーはファミリー)がさまざまなスーパーメカを駆使して救助するというもの。全編人形劇で、一部、人形では表現できない映像のみ実写を使用。彼らの活動拠点は明かされておらず、どこかの海に浮かぶ島が秘密基地になっています。

 

 

日本ではNHKが1966年〜1967年に放送したのが最初で、その後、民放各社で繰り返し再放送されました。私の記憶にあるのは、おそらく1970年代に放送された東京12チャンネル(現・テレビ東京)版。最近では、高画質リマスター版がスカパー!などで放送されています。

 

 

 

 

 

 

 

このBDソフトは2016年5月発売。オリジナル全32話、ノーカット、HDリマスター版で収録されています。日本国内での放送当時は編集でカットされていた部分は日本語の吹き替えが存在しないため、突然、英語(&日本語字幕)に切り替わります。また、高画質化され映像が鮮明になったことで、キャラクターの人形を動かすワイヤー(ピアノ線)がくっきりと見えるようになりました(笑)。おそらく、技術的にはワイヤーを消すくらいは出来たと思いますが、あえて消さずにそのままにしているところが良いです。シーンによっては画面がワイヤーだらけで、もう何が何だか意味不明(笑)。でも、これが60年前につくられた作品だと思うと、恐ろしいですね。

 

 

 

制作者たちの想いや情熱は、何十年経っても色褪せないもの。それこそ、クリエイティブの原点のような気がします。自分たちのアタマで考える。自分たちの手で創りあげる。AIがもてはやされる現代において、仕事上はどうであれ、心意気だけはアナログなマインドを持ち続けていたいと思っています。

 

 

私は2号が好きでした。

 

Thunderbirds Are Go!